
入園準備にはたくさんのアイテムが必要です。その中でも、子どもにとって心地良い園生活を送るため、とっても重要な時間であるお昼寝で使う子ども用毛布。
子ども用毛布と言っても、たくさんの種類があり、どれを選んだら良いか迷う。
そんなママも多いんじゃないでしょうか。
そこで、今回は
- 入園準備のための子ども用毛布の選び方
- 子ども用毛布はどこで買う?
- 入園準備の名前付け 子ども用毛布の場合は?
- 【子どもに分かりやすい&丈夫】名前付けの位置
- 子ども用毛布のお手入れ方法
について、元幼稚園教諭&現役保育士の私がおすすめするポイントを織り交ぜながらご紹介します。
実際、保育園・幼稚園合計3年間使用している子ども用毛布の写真も載せていますので参考にしてみてください。
もくじ
入園準備のための子ども用毛布の選び方
一般的な毛布のサイズ
一般的な毛布のサイズはこちらです。
- シングルサイズ(大人)…140✕200センチ
- ハーフサイズ(ジュニア)…140✕100センチ
- ベビー…100✕70センチなど
ベビー毛布は、お昼寝布団に合わせたり、おくるみと兼用したりするため様々な大きさがあります。
ジュニアサイズは、大人用サイズの半分の丈となっていて、子どもの身長に合わせたサイズ感になっています。
いまいちサイズ感が掴めない…という方のために、我が家で使っているベビー毛布と4歳になったばかりの身長95センチの息子で写真撮影しました。サイズ感を参考にしてみてください。
ベビー毛布のサイズ感

我が家で子ども用毛布として持たせているのは、大人用ブランケットです。
一年を通してメインで使うのはお昼寝布団セット。子ども用毛布は冬場にのみ使うので、そこまでこだわりはなく使っています。
サイズは、120✕80センチでした。(ベビー毛布と同じくらいですね。)
いまのところ問題はないみたいなので、来年もこれでいきます(笑)
子ども用毛布はどの素材が良い?

毛布といっても、子どもにとって良い素材は何でしょう?
子ども用毛布で人気の「綿毛布」とある「マイクロファイバー毛布」についてお話します。
綿毛布
綿毛布は、起毛している部分に綿素材を使った毛布です。吸湿性に優れていて、一年中使うことが出来ます。
静電気が発生しないので、自宅で洗濯しても大丈夫です!ただ、綿毛布は乾燥機にかけると縮みますので、乾燥機での乾燥は避けましょう。
天然素材の毛布なので、布団の内側にかけて使っても安心ですね。
お値段は少々高めですが、天然素材で安心安全との観点から、綿毛布を指定する保育園もありますので、購入前に指定がないか確認しましょう。
アクリルやフリース素材
アクリル毛布は、合成繊維の中でもウールに近いので、ふんわり感となめらかな肌触りが特徴です。
太めの繊維がかさ高を増す手助けをし、生地の間に暖かな空気が入り込みやすくなり、保温性に優れています。
デメリット
- 吸水性・吸湿性が低い
- 静電気が発生しやすい
吸水性が低いため、寝汗の吸い取りはいまいちです。
そのため、お昼寝中に寝汗をかき、その汗で体が冷え、風邪を引きやすくなる恐れがあります。また、子ども自身も肌がベタベタして寝苦しくなることも…
耐久性には優れており、お値段も手頃ですが、保育士としては吸水性・吸湿性が低いため、あまりおすすめしません。
ただ、冬場に毛布だけをメインで使うのではなく、お昼寝布団とセットにし、補助的に使うのであれば軽いので持ち運びも楽なので便利だと思います。
マイクロファイバー毛布
マイクロファイバーは、ナイロンやポリエステルを使った合成繊維です。生地は薄くても暖かく、軽いのが特徴です。
マイクロファイバーは、髪の毛の1%ほどの細さの繊維で出来ているため、アクリルやポリエステルに比べ、吸水性や速乾性が高いのが特徴です。
洗濯しても、2〜3時間ほどで乾くので、気軽に自宅で洗濯出来ます。
お手入れの簡単さとお値段も手頃なのが人気の理由です。
デメリット
- 静電気が発生しやすい
- 繊維が落ちやすい
- 繊維が細過ぎて肌を傷付ける恐れがある
メインで使うと、デメリット部分が心配なので、サブ的な扱いで使うと良いかもしれませんね。
軽いのが特徴ですので、掛け布団の上からかけても圧迫感なく使えると思います。
保育士としておすすめしたい子ども用毛布は?
保育士としておすすめしたい子ども用毛布は、天然素材の「綿毛布」です。
綿毛布は、吸湿性に優れているため、寝汗をかきやすい子どもに心地よい眠りをサポートしてくれます。洗濯機で気軽に洗えるので、清潔を保てるのも嬉しいポイントですね。
アクリルやフリース、マイクロファイバーなどの合成繊維は、静電気が発生しやすい素材です。
空気中のほこりなどを吸着し、お昼寝中、呼吸と一緒に吸い込んでしまう危険性に繋がってしまいます。
今はアレルギー症状が出ていなくても、長期的に見るとハウスダストアレルギーにならないとも言い切れません。
特に0〜1歳児の体が小さな子どもには、保育士としては化学繊維はあまりおすすめ出来ません。
子ども用毛布はどこで買う?
では、子ども用毛布は、どこで買うと良いでしょうか?
実店舗、ネットショップ共に購入することが出来ますが、手触りを試したいのならば実店舗がおすすめです。
実店舗では、寝具を扱っているお店(ニトリ、しまむら、バースディなど)の寝具コーナーに置いてあります。
我が家は、たいていしまむらやバースディで購入しています。特にこだわりがなければ、
我が家は、途中入園で特に指定がなかったので、ブランケットを子ども用毛布として持たせています。

冬場は、写真のように、お昼寝布団を下にしてブランケットを上にして使っていますが、特に問題はないみたいです。(我が家は暑がりというのも関係しているかもしれませんが…)
【入園準備の名前付け】子ども用毛布の場合は?
入園準備の名前付けは、いろいろなアイテムがあるからこそ、どの名前付け方法が簡単&丈夫なのか悩みますよね。
そこで、二児の母、そして現役保育士の私が実際に行ったり、見てきたりした子ども用毛布へのおすすめの名前付けの方法をご紹介します。
名前ペン(油性ペン)で直接書く
勇気がいりますが、一番コストがかからず、手軽な方法です。
ただ、市販の子ども用毛布は柄付きのものが多いので、油性ペンで書いても分かりにくく、あまりおすすめ出来ません。
名前シールを貼る

最も簡単&失敗なしの方法です。名前シールは剥がれやすいのでは?と思われがちですが、意外と一度貼り付けると、長い間付いたままで剥がれにくいんですよ〜♪
より耐久性を求めるなら、角は丸いタイプがおすすめです。角が四角と摩擦抵抗が大きく、角から剥がれやすくなります。
また、貼り付ける名前シールは、特大サイズにしましょう。子ども用毛布は、入園準備グッズの中でもサイズが大きいものになるので、子どもにも保育士にもハッキリ分かりやすくするためには、一番大きなサイズの名前シールがベターと言えますね。
オーダーする際は、線が太く、大きくハッキリした字体を選んでもらえると保育士としては嬉しいです。
名前を書いた布を縫い付ける
手間がかかりますが、子どもにとっても先生にとっても分かりやすい名前法です。
布を縫い付けるので、お古に回すときにも縫い付けた糸を外すだけで、名前付けをした部分はキレイなまま使えるのでおすすめです。
ただ、縫い目や書いた文字が気になる方には不向きかもしれません。
子どもに分かりやすい&丈夫 名前付けの位置
せっかく名前付けをしても、剥がれたり消えたりしたら一からやり直し……できるだけ、名前付けはやり直しせず、剥がれることなく名前付けした当初の状態をキープさせたいものですよね。
では、どこに名前付けをしたらベストなのか?子どもに分かりやすい・保育士が見やすい位置を教えます。

子ども用毛布で子どもに分かりやすい位置は、毛布の下端部分。顔に近い部分は、汗をかいたり、よだれが付いたりするので汚れやすく、おすすめしません。
毛布の裏側ではなく、毛布を敷いた状態で上になる側に名前付けをしましょう。上になる方に名前付けをした方が、子どもにキャラクターや柄が見やすいためです。
ちなみに、子どもは自分の毛布を文字で判別するよりも、まずはキャラクターや柄を見て確認します。
子どもにとって分かりやすい毛布は、子どもが好きなキャラクターや柄付きがベターと言えます。
お昼寝布団セットの場合、どの名前付け法が丈夫?
名前シールで名前付けを検討中のママは、どの名前付けの方法が子ども用毛布と相性が良いのか気になりますよね。
「モコモコした毛布だと名前付けが大変そう…」
「名前付けしたあとの耐久性ってどうなの?」
など、名前付け方法について、いろいろと心配になりますよね。
そこで、それぞれの名前付け方法×お昼寝布団セットの耐久性についてお話します。
【見やすさ&丈夫No.1】ラバータイプ
最もおすすめしたいタイプがこちらです。透けないタイプの名前シールなので、濃い色でもしっかりと名前が見えます。また、アイロンで接着するので、簡単にキレイに名前付けが完了できるのが嬉しいです。
名前シールを選ぶなら、断然角が丸いタイプがおすすめです!角が四角いものは、角の摩擦抵抗が強く、角からクルクルと剥がれていきます。
お古に回したいときには、アイロンで名前シールを温め、ゆっくりと角から剥がしていきます。
シールの粘着がアイロンの熱で溶け、意外とキレイに剥がれます。同じ場所に新しい名前シールを貼ると、シールの粘着を気にしなくても良いですね。
ちなみに我が家が採用したのはこちら!!

濃い色柄ものにも分かりやすいデザイン・角丸のカット済みなので、到着後すぐに使えるのが嬉しいです。
アイロンシール
ラバータイプと同様にアイロン接着なので、簡単にキレイに名前付けできます。
ただ、背景が透明なので、子ども用毛布がキャラクターや柄ものの場合は名前が見えにくいため、保育士としてはあまりおすすめしません。
ノンアイロンタイプ
洗濯タグに貼り付けるならノンアイロンタイプが最も手軽に出来ます。
ただ、中をひっくり返してタグを確認しないと名前が確認出来ないのが欠点です。子どもにも保育士にとっても、名前が分かりにくい名前付け方法になりますので、保育士としてはあまりおすすめしません。
【見やすさNo.2】100均や手芸店のアイロン接着名前シール
100均にあるアイロン接着タイプの名前シールも意外と長持ちします。我が家は、もっぱら100均グッズを多用しているので名前付けにもよく登場します(笑)
このタイプは、長いテープ状の名前シールをハサミでカットし、名前ペン(油性ペン)で名前付けをします。シールの角が四角いと剥がれやすいため、角は丸くカットしましょう。
ハサミでカット・名前書きをする手間がかかりますので、なるべく時短して入園準備したい方には不向きかもしれません。
我が家では、毛布ではありませんが、2年間使用している布団カバーの名前シールが写真のように角からクルクルと剥がれてしまいました。
角が四角いタイプは、角から剥がれやすいようです…。こちらのタイプを検討中のママは、一手間加えてより丈夫にしておきましょう。
子ども用毛布のお手入れ方法

洗濯機で洗える毛布を購入すれば、衛生的に保てて安心ですが、お手入れのポイントはどんなものがあるのか気になったので、調べてみました。
- 毛布を畳み、毛布用や布団用の大きな洗濯ネットに入れる。
- 洗濯槽に入るように筒状にして、洗濯機に入れる。
- 毛布を洗うモードに設定して、洗濯する。
- 2本の洗濯竿を使ったり、サーキュレーターを使ったりして、早く乾くように工夫して干す。
- 湿気を十分に取り除いてから使う・しまう。
【ワンポイントアドバイス】
洗濯後は、寝てしまったり固まったりした毛羽をブラシやくしでほぐすようにブラッシングしてあげてから干すようにすると、ふわふわしたなめらかな肌触りがキープ出来ますよ♪
季節に応じて毛布を有効活用しよう
季節に応じた毛布の使い方をすることで、快適にお昼寝の時間を過ごせます。
寒暖の差の大きな春と秋
春と秋は、朝と夜との寒暖の差が激しい季節です。
日中は暖かな場合が多いので、毛布一枚あれば十分です。
毛布やタオルケットなどを使い、寒暖差に合わせて調整しましょう。
寒い冬 しっかりと防寒対策を
赤ちゃんは、自分で寒さを訴えたり、毛布や布団をかけたり出来ませんので、寒さ対策はしっかりとしてあげたいですよね。
毛布や布団でしっかりと保温しましょう。保育園は、暖房で子どもが寝やすいように適温に保たれていますので、厚手の毛布は必要ありません。
厚手の毛布や布団にかける毛布の枚数が多すぎると、逆に暑くなり、汗ばんでしまいます。冷えた汗で体が冷え、風邪を引きやすくなるので、保育園に持ち出す毛布は冬場でも一枚で十分です。
毎日使う子ども用毛布だからこそ、子どもに分かりやすい工夫を!

入園すると、毎日2~3時間ずつのお昼寝時間に長い期間お世話になる子ども用毛布。
お昼寝布団と共に長く使うアイテムなので、もしも、同じ柄の友達がいたとしてもオリジナルの名前シールがあれば安心です!
子どもの好きな柄で作り、子どもにとっての「オリジナルの目印」として活用してあげると良いですね。
子どもに分かる位置に名前シールを貼り付けて、自分の毛布が分かる工夫をしてあげましょう。
初めての集団生活を迎えるお子さんにとって、園生活が楽しいものになりますように…。
子ども用毛布と共に長く使うお昼寝布団セットについての記事もありますので、合わせてチェックしてみてくださいね。

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【お昼寝布団】選び方から子供に分かりやすい名前付け法の紹介!


保育士13年目、幼稚園教諭4年の経験をもち、現在0・1歳児担任の現役保育士。
家ではスウィッチにハマりつつある8歳娘と働く車系おもちゃが大好きな4歳息子のママとして、毎日育児と仕事に大慌て(泣)
保育士として、ママとして…時短&楽ちん子育てをコンセプトに情報発信中です。
また、時短アイテムのお名前シールをこよなく愛するヘビーユーザー♡お名前シールの使い心地や使い続けてみたレビューなども紹介しています。