投稿 2020年8月21日 更新

絵本に集中させるためには導入が大事!楽しい絵本時間を過ごすためのポイント

絵本を読む子供

クラスの子どもたちがなかなか絵本を読んでも集中してくれない・・・なんて悩んでいる保育者の方は多いのではないでしょうか。

特に、読み聞かせの時間は静かにおしゃべりせずに過ごす時間ですが、どうしてもお友達とのおしゃべりや遊びの方に意識が向いてしまうことはあります。

そんなときに、子どもの心を落ち着かせる方法の一つとして導入があります。

どんな導入があるのか、具体的に何をすれば良いのか、導入期とは?など、絵本の導入に関するあれこれを分かりやすく説明していきますよ。

絵本の読み聞かせってなんのため?

親子で絵本を読む様子

絵本の読み聞かせは、よくお腹の中にいるときからすると良いと言われていますが、そもそも読み聞かせってどんな効果があるのでしょうか。

家庭で読み聞かせをする場合、親子のコミュニケーションを取れる良い機会となります。

子どもにとって、親の読み聞かせしてくれるときの声は、とても安心感があり落ち着きを感じます。

現代は、共働きの家庭も増えてきて、両親に絵本の読み聞かせをしてもらえること自体が少なくなっている家庭も多いですよね。

幼稚園では、先生がたくさん読んでくれるけれど、やはり子どもにとって一番良いのは、家庭でママやパパに絵本を読んでもらうことです。

どんなに先生が楽しい絵本を読み聞かせても、ご両親の代わりにはなれません。

子どもが寝るときの一瞬の時間でも良いので、子どもとの関わりの一つとして、絵本の読み聞かせでコミュニケーションを取っていきましょう。

また、読み聞かせには子どもの感情を豊かにする効果もあります。

絵本に出てくる登場人物の気持ちを想像して、自分を主人公の立場に置き換えて聞いたり、喜怒哀楽を感じることで、感受性を育みます。

年齢の低い子には、出来るだけたくさんの登場人物が出てくる絵本や、ストーリーと絵がはっきりと分かりやすい絵本がおすすめです。

柔らかい脳を使って、子どもはあらゆる想像をして物語を楽しみます。

その感情表現を大切にするために、読み手もあまりオーバーになりすぎない程度に読むと良いでしょう。

さらに、一番色んなことを吸収する時期なので、国語力がアップします。

まだ文字がきちんと読めない幼児期ですが、何度も同じ絵本を繰り返し読み聞かせしたり、絵をじっくり見ていることで、読み聞かせしてくれる言葉を真似したり、自分の表現で話すようになります。

絵本の文章とは違っても、なんとなくこんなことを言っているのかなと想像を膨らまして、自分の世界で絵本を楽しめるようになることが、語彙力を伸ばし、コミュニケーション能力の向上につながるのです。

読み聞かせ前の導入って何?

疑問を浮かべる子供

絵本の読み聞かせを行うときって、いきなり「さあ、読みますよ」と言っても子どもたちは集まってきてくれるでしょうか。

絵本を読んでもらっている時間は、心を落ちつかせて静かにゆっくりとした気持ちになるための時間です。

そのため、読み聞かせを始める前に、子どもたちが前の活動から気持ちを切り替えて、落ち着けるようにするために導入として手遊びや簡単なゲームなどをするのです。

もちろん、導入を必ずしなければいけないという訳ではありませんが、メリハリをつけるためにも導入の色んな引き出しを持っておけば、ちょっと騒がしい日でも静かに絵本を聞いてれるでしょう。

実際、幼稚園ではクラスに25人以上の子がいて、その子どもたちの気持ちを一斉に絵本に向かわせることは、それはそれは大変なことです。

ちょっとした声がけでみんなが絵本の方に向いてくれるときもあれば、全く遊びに夢中で集中力がないときもあります。

子どもの気分は本当に移り変わりやすいですので、そのときのクラスの様子に合わせて、どんな導入が良いかを判断することが大切です。

絵本の見返しページも大切な導入

親子で絵本を読む様子

絵本には、本の表紙と中身をつなぎ合わせる「見返しページ」があります。

真っ白だったり、内容にまつわる絵がちょっと書いてあったり、絵本のカラーに合わせてピンクや水色など色は様々です。

実は、この何にも書いてないページも読み聞かせの導入として使える大切なページだって知っていましたか。

表紙を見せて、タイトルを読むと子どもたちはどんなお話なのかなと期待を膨らませ始めます。

そして、見返しページを開くと一瞬、静かな間が生まれます。

この見返しページを見ているほんのわずかな数秒が、絵本の展開を想像させる、絵本による導入なのです。

絵本を読み終わった後、もう一度見返しページを振り返ってみると「ああ〜、だからそういう意味だったんだ」など、読み終えて初めて分かる仕掛けや工夫がされていることもあります。

なんでもないページとして、活用されることがなさそうに見えますが、子どもにぐっとワクワク感を与える一瞬の導入として、大いに役立つ導入ページなのです。

読み聞かせの導入って何すれば良いの?

わからない様子

導入の意味や効果について解説してきましたが、実際にどんな導入をすれば子どもを絵本の前に向かわせることができるのかについて、6つの導入をご紹介していきます。

導入として一番簡単にできるのが手遊びですが、毎回手遊びだけではなく、色んなやり方を知っていれば、自分の保育の引き出しも増えますし、発展してもっと色んな導入として使えるようにもなりますね。

ミニゲーム

1つ目はミニゲームです。

絵本の前にゲームをしたら、盛り上がって余計にうるさくなるのでは・・・と思われがちですが、どんなミニゲームをするかによりますよ。

ゲームがメインではないので、あくまでも簡単に数分ですぐ終わるゲームを選びましょう。

例えば、手遊びから発展したリズムゲームやモノマネゲームなどは子どもが一気に先生に注目して集中してくれるので効果的です。

逆に、体を動かしたり子どものテンションが上がって落ち着かなくなるようなゲームは導入としてふさわしくありませんのでやめましょう。

手遊び

導入の鉄板である手遊びです。

普段からやっている子どもたちが好きなものでも良いですし、これから読む絵本にまつわる手遊びをすれば、関連性を持てるので導入としてふさわしいですね。

絵本がメインですので、初めてやる複雑な手遊びなどは思いのほか時間を取ってしまったなんてことにならないために、おかえりの時間や保育の隙間時間にやるようにしましょう。

手遊びの引き出しはいくつあっても良いものなので、絵本を通して色んな手遊びをアレンジしてみるのも面白そうですね。

クイズ

簡単なクイズは、導入としてとてもおすすめです。

せっかくなら、絵本の内容に関連したクイズ内容が良いでしょう。

最初に表紙だけ見せて、そこからクイズを展開していっても良いですし、その季節のクイズを出しても楽しいですね。

問題数は、2,3問くらいがちょうど良いです。

あまりたくさんでも、考える時間などに時間を取られて、最後まで読み聞かせられなかったなんてことになると、子どもたちも残念がってしまいます。

読み聞かせの時間配分も考えた上で、導入は簡単に数分で終わるようにしましょう。

ペープサート

ペープサートの後に絵本を読み聞かせしたら、絵本に飽きてしまいそうだと思いましたか。

こちらも、絵本にまつわる動物や登場人物などを関連づけて、何か一つでも子どもたちと一緒に歌える歌を歌って終わりにしても良いのです。

これからこんな楽しいお話が始まるよ〜と、子どもたちに期待を持たせる意味を込めて、ストーリー性のあるペープサートではなく、色んなキャラクターが出てきて一緒に歌ったり、リズムに乗って、さあ楽しい絵本の始まり!という導入を作ってみましょう。

ペープサートの他にも、マグネットシアターやスケッチブックシアターなど、簡単に作れるシアターシリーズがたくさんあるので、それぞれ参考にしながら取り組んでみてくださいね。

絵本にまつわる問いかけ

導入として何かするというだけが全てではありません。

絵本の表紙や裏表紙には、絵本の内容に関する色んな情報が詰まっています。

それを「これはなんだろう?」「〇〇はいくつあるかな?」など、色んな問いかけをすることも、立派な導入の一つです。

絵本の前の先生とのコミュニケーションは、子どもたちも大好きです。

絵本の中には、たくさんの歌が登場するものもあります。

絵本にまつわる歌を一緒に歌えば、「これ歌にも出てきたよね」という会話にも繋がりますし、一つの新しい歌を覚えることもできます。

みんなでリズムに合わせて歌を歌えば、リラックスした気持ちで絵本に向かうことができますね。

導入を始めるときのポイント

カラフルなPOINT!という文字

導入を始めるときは、まず子どもたちに楽しいことが始まるよという期待感を持たせることが大切です。

ポイントとして2つおさえておいた方が良いことをご紹介します。

まず、導入で行うことがメインになるのではなく、これから絵本を読むからその前に気持ちを落ち着かせるためにこんなことをやるよという声がけをしていきましょう。

先生の声がけの仕方というのは、たった一言でも掛け方によって子どもの反応は全然違います。

声の大きさ・言い方・表情を、子どもは大人が思う以上に見ています。

なかなか静かにしてくれないからといって、先生が怒った声や表情で声をかけても、子どもは余計に言うことを聞いてくれないでしょう。

どんなときも、感情に流されず、よく子どもたちの気持ちを読み取って声がけをしなければなりません。

また、これからどんなことが始まるのかをきちんと子どもたちに説明することが大切です。

まずは、絵本を読むよということを伝えて、少し絵本の表紙や内容について触れたりしつつ、導入を進めていくとスムーズに行えるでしょう。

導入は子どもたちが落ち着いて絵本の方に向いてくれるためのものなので、どんなものでも良いのです。

ときに、先生と子どもたちとのお話だけでも立派な導入になります。

これから実習があるという学生さんにとっては、部分実習で必ず行う読み聞かせを緊張せずに出来るか不安があるかと思います。

しかし、最初からうまく出来る先生などいませんし、導入で子どもが集中してくれなくても大丈夫です。

何事も、子どもの前に立って色々やってみる中で学び、引き出しや知識を増やしていけば良いのです。

導入にあまりとらわれ過ぎず、楽しく絵本の時間を過ごすという気持ちを忘れずに行いましょうね。

読み聞かせの導入期とは

説明をしている様子

読み聞かせの導入期とは、親がそろそろ子どもに絵本を読ませてあげたいなと思って読み聞かせをしてあげる時期のことです。

子どもにとっては、初めての絵本との出会いの時期です。

この時期は、出来るだけ早ければ早い方が良いと言われています。

乳幼児期から、絵本の内容の意味が分からなくても、とにかく読み聞かせてあげることが子どもの脳にとって大切な行為なのです。

そのためには、保育者だけでなくママやパパ自身がもっと絵本に興味を持って、色んな絵本とのふれあいを親子で行なっていくことが大事です。

導入期に読んであげる絵本には、以下の5つの要素が入っていることが望ましいです。

<導入期の5要素>

・おと(耳心地の良さ)

・もの(身近なもの)

・遊び(親とのふれあい)

・生活(しつけではなく寄り添い)

・くりかえし(満たされる心)

全ての要素が入っている絵本もあれば、どれか1つが入っている絵本もあります。

1つずつ解説していきましょう。

まず「おと」は、大好きなママの声で絵本を読んでもらうことで、子どもは安心感を覚え、とても心地よいと感じます。

そのため、忙しいからといって、動画サイトの機械的な音で音読される動画を見させるのは、子どもにとっては本当によくないのです。

2つ目の「もの」は、子どもの身近にあるものや知っているものが絵本の世界に出てくるのは大きいです。

最初は、丸・三角・四角といった形がコロコロ遊んでいるような分かりやすい絵本から始まり、色んな動物が出てきたり、ストーリー性のある絵本を好むようになるなど、成長に伴って絵本にも変化があります。

いずれも、身近なものと絵本を結びつけて子どもはあらゆることを学ぶことが多いので、いきなり異次元な世界観の絵本などは想像力を混乱させてしまうかもしれません。

続いて3つ目の「遊び」です。

幼児期は、おもいっきりママやパパに甘えて遊びたい時期です。

親とのスキンシップは、子どもの成長にとって欠かせない行動なのです。

心と体をたくさん使って、親子で絵本の世界に入って遊んでみましょう。

子どもの言葉の発達や想像力・感受性の成長にも繋がっていきます。

4つ目の「生活」は、基本的生活習慣を身につける第一歩として生活絵本を通して、たくさんの生活習慣を学びます。

幼稚園に入れば、トイレ・お着替え・食事・歯磨き・約束を守る・人間関係など、様々な生活習慣に触れます。

絵本の中では、子どもたちが好きなキャラクターや親しみのあるイラストたちが、子どもが自主的に習慣化できるようなストーリーで、生活の自立を応援してくれます。

食育や衛生教育では特に、好き嫌いがはっきりしてくるので絵本の力を借りて子どもたちが楽しく食事をしたり、歯磨きをしてくれるようにする工夫をしています。

最後に5つ目の「くりかえし」です。

子どもって何十回読むんだろう・・・と思ってしまうほど何度も何度も同じ絵本を繰り返し読みたがりますよね。

それは、本当にその絵本が大好きで、自分で読めるようになりたいし、絵本を通していっぱいママや先生とコミュニケーションを取りたいという証拠でもあります。

自分の中で、何回でも読んでもらうことで心が満たされて、何度でもこの楽しかったという気持ちを味わいたいと思うのです。

読む方は、何度も同じ絵本を読むのでちょっと飽きてしまいそうになりますよね。。

しかし、全て子どもがいっぱい成長したいんだという意思の現れだと捉えて見れば、読み手も色んな工夫をして読んであげれば、もっと楽しい絵本の時間を作ることが出来ます。

以上の5つの要素が導入期の子どもにおいて大切にしていきたいこととなります。

いつも同じ絵本や同じような内容ばかりではなく、色んなジャンルの絵本にふれあう機会を与えてあげることが、豊かな心を育てる秘訣と言えるでしょう。

ときには、図書館などが主催するお話の会などに参加して、大型絵本やしかけ絵本などを楽しむのも良いですね。

まとめ

絵本の読み聞かせの導入は、前提として絵本を楽しく落ち着いた気持ちで見ることにあります。

そこには、先生たちそれぞれのアイデアや工夫溢れるやり方で、子どもたちの興味を向けさせています。

家庭においても、これをやったら絵本を読むよとか、ゆったりとした気持ちになれることを読み聞かせ前に行うことで、より絵本に集中することが出来ます。

手遊びや歌などは、絵本の導入におすすめのものを紹介しているサイトなどもありますので、参考に出来るものは何でも見て、自分のものにしていきましょう。

また、最後にご紹介した5つの要素に関しては、子どもが初めて絵本に出会うときは家庭で親が読んであげる時間がほとんどでしょう。

ですので、読み聞かせが苦手というママやパパも、子どもが理解しているかどうかよりも、出来るだけ絵本の感情に寄り添って、子どもに話しかけるように読んであげましょう。

その声は安心を与え、一生忘れない大切な時間になります。

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